寒さに強く、暑さに弱い。さらに長日はとう立ちしやすいので、夏場は避けた方がよいでしょう。
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石灰をまいて耕す。酸性土壌に弱いので、石灰はたっぷりと。
石灰の使用目安:150~200g/㎡
畝を立て、全面に肥料を混ぜて深く耕す。排水不良は立ち枯れの原因になるので、畝に水たまりができないように。
畝:幅60㎝、高10㎝
肥料の使用目安量:堆肥2kg/㎡、化学肥料100g/㎡
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畝にまき溝を作り、その溝の中に1㎝間隔で種をまく。覆土して手で軽く押さえたら、水をたっぷりと。
まき溝:2本(30㎝間隔)、深さ1㎝
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双葉が開いたら3~4㎝に1本の株となるよう間引きする。間引きによって株がぐらぐらすると肥料が流れてしまうので、必ず株元に土寄せする。
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草丈が7~8㎝になったら、株が5~6㎝に1本の間隔なるよう2度目の間引きを行う(この時抜いた苗は食べて可)。株の脇に肥料を足し(追肥)、土寄せして株を安定させる。
肥料の使用目安量:化学肥料30g/㎡
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草丈が20~25㎝に育ったら、株の根元をハサミや包丁で切り取る。
● 葉が黄色くなって枯れてきた。
土壌が酸性に傾いているのが主な原因です。石灰をまいて酸度を調整し、まきなおしたほうがいいでしょう。石灰の量は土壌酸度によって違いますが、1㎡当たり100gを目安にするとかなり中和されます。

● 葉に病斑ができて、枯れてきた。
密植や多湿などによって発生するべと病と考えられます。ホウレンソウはこのべと病におかされることが多いのですが、近年では抵抗性の強い品種が出てきています。初心者はそちらを選ぶといいでしょう。もしべと病になってしまったら、早いうちに殺菌剤を散布します。ダイセン水和剤の600倍液を葉の裏表に散布。雨が降った後は特に広がりやすいので、降水後に散布すると効果的です。

● 花が咲いてしまった。
花茎が伸びて花が咲くことを「とう立ち」と言います。長日はとう立ちしやすいので、夏場の栽培は避けたほうがいいでしょう。とう立ちの遅い品種を選ぶのも手です。

● やわらかくおいしく仕上げたい。
12~2月の時期、畝に直接不織布などをかけて保温します(べたがけ)。寒さには強いホウレンソウですが、ちょっと手間をかけるだけで葉の痛みを防ぎ、葉がやわらかくなります。