● 葉が黄色くなって枯れてきた。
土壌が酸性に傾いているのが主な原因です。石灰をまいて酸度を調整し、まきなおしたほうがいいでしょう。石灰の量は土壌酸度によって違いますが、1㎡当たり100gを目安にするとかなり中和されます。
● 葉に病斑ができて、枯れてきた。
密植や多湿などによって発生するべと病と考えられます。ホウレンソウはこのべと病におかされることが多いのですが、近年では抵抗性の強い品種が出てきています。初心者はそちらを選ぶといいでしょう。もしべと病になってしまったら、早いうちに殺菌剤を散布します。ダイセン水和剤の600倍液を葉の裏表に散布。雨が降った後は特に広がりやすいので、降水後に散布すると効果的です。
● 花が咲いてしまった。
花茎が伸びて花が咲くことを「とう立ち」と言います。長日はとう立ちしやすいので、夏場の栽培は避けたほうがいいでしょう。とう立ちの遅い品種を選ぶのも手です。
● やわらかくおいしく仕上げたい。
12~2月の時期、畝に直接不織布などをかけて保温します(べたがけ)。寒さには強いホウレンソウですが、ちょっと手間をかけるだけで葉の痛みを防ぎ、葉がやわらかくなります。