「黄化えそ病」予防のため除草をしましょう。
2013年04月01日
トマト・ミニトマト、ピーマンなどの野菜類やキク、トルコギキョウなどの花き類の病害に「黄化えそ病」があります。
本病害は、上記の農作物のほか多くの農作物に発生する病害で、この原因となるウイルスが「アザミウマ類」によって媒介されます。発生すると急速に病害が拡大して根絶が非常に困難になり、農作物に大きな被害を受けることになります。
発生と拡大を防ぐためには、ウイルスを媒介する「アザミウマ類」の防除と農作物に寄せ付けないための管理が有効です。
【対策】
①圃場やハウス周辺の除草の徹底
・アザミウマ類は雑草を介して移動するので、農作物を栽培している圃場だけでなく、周辺農地の
畦、農道なども定期的に除草しましょう。
・家庭菜園や花壇に発生したアザミウマ類が周囲に拡散することがあるので、家庭菜園や花壇も定
期的に除草して棲息箇所にならないようにします。
②定期的な薬剤散布でアザミウマ類の防除を徹底
・定期的に薬剤散布して、アザミウマ類の密度を抑えます。
③病害株は直ちに抜き取り圃場外へ持ち出して焼却処分する。
アザミウマ類は一般雑草にも寄生するため、発生を防ぐには栽培圃場だけでなく地域全体で防除意識を高めることが重要です。地域全体で一斉除草や防除等に取り組み、アザミウマ類の生息密度を減らすように努め、黄化えそ病が発生しないようにしましょう。
●黄化えそ病の対策の資料はこちら → PDFファイル