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梅雨から夏にかけての栽培施設の管理について
2012年06月15日
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 梅雨に入り毎日雨が続くようになりました。これから夏にかけては気温や湿度が高くなるので、園芸施設で栽培する農作物については温度や湿度の管理が重要になります。

 特に、梅雨時期は晴れると急激に施設内の温度と湿度が上昇して、高温障害湿害、そして、病害虫が発生しやすくなります。 このことから、日頃から施設の適切な管理を行なってください。 

 

【園芸施設内の農作物管理】

 ・晴れの日は、施設内の温度と湿度が急激に高くなり高温障害や湿害が発生するので、高温・過湿にならないよう

 換気に努める。

 ・必要に応じて遮光資材を用いて、気温や地温の低下を図る。

 ・梅雨明け後は、高温・乾燥で蒸散量が急激に増加するので生育状況に応じた灌水を行う。

 ・害虫の侵入を防止するため、施設周囲の除草を徹底する。

 ・高温時は農薬による薬害が発生しやすいので、適切な時間帯に農薬を散布する。

 

 【園芸施設の管理】

  ・自動換気設備を有する施設では、設定温度が適切か確認する。

  ・換気設備の作動に不具合がないか確認し、不具合があれば修理する。

  ・落雷や停電などがあったときは、設備に故障がないかを必ず確認する。

  ・施設内に雨水が侵入しないよう、排水溝を施設の周囲に設置する。

 

 衛生・安全管理】

 ・施設内の農薬散布は事故が起こりやすいので、被害が発生しないよう注意して散布する。

 ・施設内での長時間の農薬散布は避ける。