ドメイン名とは「インターネット上にあるコンピュータを指す識別子」のことです。簡単にいうとインターネット上の「住所」という事になります。
本来ですとコンピュータは数字の羅列で構成されるIPアドレスで通信を行うのですが、人間が覚えにくいためわかりやすい名前に置き換えているのです。
ちなみにホームページのアドレスを「URL」と呼びますが、これは「Uniform Resource Locator」の略語でインターネット上の接続先を指定する規格です。これは各々の情報の種類に対する通信プロトコルとファイルの指定方法を定めています。「Internet Explorer」「FireFox」や「Safari」などの「WWW ブラウザ/Webブラウザ」ソフトはこれを使ってホームページに接続しその場所にあったデータを呼び出して表示しているのです。
では「インターネット上の住所」である「ドメイン名」とは「どの部分」を指すのでしょう。 例えばホームページアドレスが「http://www.○○○.jp/itnet/」の場合、最初の「http://」とそのあとに最初に出現する「/」の間がホスト名(サーバ名)になります。 この場合www.○○○.jpがホスト名になり、○○○.jpがドメイン名になります。wwwは○○○.jpという組織が所有しているサーバの名前です。
またメールアドレスが「info@ithajimete.jp」の場合は、@(アットマーク)のすぐ後ろの部分「○○○.jp」がドメイン名となります。
ドメイン名の表記は、必ず各文字列を「.」で区切り、それぞれが意味を持ちます。
右側から「トップレベルドメイン」「セカンドレベルドメイン」・・・と呼び、ドメイン名によって申請者が登録出来る文字や文字数などのルール内で自由に決められる部分が「サードレベル」であるもの「.co.jp」などや「セカンドレベル」から決められるもの「.com」「.jp」などがあります。
■たった一つしかないもの=ドメイン
ドメイン名はひとつしか存在しません。人間の場合同名同性が存在しますが、ドメイン名の場合は絶対に存在しません。但しその差が僅かな場合があります。
例えば「ABC.co.jp」「A-BC.co.jp」
では「-(ハイフン)」があるかないかの差ですが両者は別々のドメイン名になります。また「ABC.com」「ABC.net」「ABC.info」も別のドメインとなります。よくみると「com / net /info」とトップレベルドメインが違います。
では、次の場合はどうでしょう。
「ABC.co.jp」
「ABC.CO.jp」
「ABC.co.JP」
「ABC.CP.JP」
正解は「同一」です。つまりドメインとは大文字/小文字の判断はせずに純粋に文字列だけを見て判別していることがわかります。
■ドメインの種類
ドメイン名には大きく分けて2つの種類があります。「ccTLD」と「gTLD」です。
「ccTLD」とは「Country Code Top Level Domain」の略称で、トップレベルドメイン (=Top Level Domain=TLD)が決められたコードに基づき国や地域単位で割り当てられているドメイン名の事です。
例)JP(日本)、US(アメリカ)、AU(オーストラリア)、FR(フランス)等。
これらのドメイン名の取得と使用について「その国に在住していなければならない」等の制限がある場合があります。
「gTLD」とは「Generic Top Level Domain」の略称で、セカンドレベルを申請者が登録することができるドメイン名の事です。特にTLDとは「COM/NET/ORG/INFO/BIZ/NAME 等」が該当します。これらのドメイン名は(一部を除いて)誰でも登録申請する事ができます。
■ドメインを取得するには
ドメインを申請取得するためにはいくつかの必要情報があり、ドメイン名によっては書類が必要な場合もあります。ドメイン名は先願方式つまり「早もの勝ち」です。先に申請した人に権利があります。取得しようと思った時には既に他の誰かがそのドメインを申請してしまっていた後で取得できない、なんて事は当たり前の世界です。思いついたらまずご希望のドメイン名が空いているか、まだ誰にも使われてないかチェックをしてみましょう。